エピローグ

「んー。いい天気」

背伸びをしながら、砂亜羅は自分のベッドで目を覚ました。

もう辛いことなどない。全ては終わったのだ。

「おはよう」

砂亜羅は食卓で笑顔を振りまいた。

「どうしたのよ、ニヤニヤして。気持ち悪い子ね」

綾子が言うと、

「いいでしょ別に。それに我が子に対して気持ち悪いなんて言わないでよね」

と、砂亜羅も言い返した。

砂亜羅、行くぞ」

剛が玄関で靴を履きながら声を掛けた。

「はーい。ちょっと待って。それじゃ、行ってきまーす!」

砂亜羅はコップの牛乳を飲み干して、玄関に向かった。

いつもの場所で敦史と会って、しばらくして飛鳥と会う。

「おはよう」

いつになく爽やかな朝、きっと美しい景色の中にいる、平和な日々。

「じゃぁ、俺たちはここで」

剛たちはそう言って、大学に続く道へ行った。

砂亜羅たちも高校へ向かった。

学校に着くと、何か様子がいつもと違う。教室についた砂亜羅たちが友人に声を掛けた。

「おはよう。ねぇ、何かあったの?」

「あ、おはよう。昨日の夜、吸血鬼が事務の先生を襲ったんだって! 聞いた?」

「——え?」

「何で……?」

砂亜羅と飛鳥は顔を見合わせて不安を募らせた。

END.
吸血記録